電氣學會雜誌
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短波長ビームに就て(第四報告)
宇田 新太郎
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1927 年 47 巻 462 号 p. 26-51

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抄録
前半に於ては、電波反射器の一般的理論を述べ、且つ三角型反射器の場合に於ける理論上の計算を試みてある。
後半に於ては、一般にある有限長の金屬棒が電波進行内にある時の作用、即ちそれが電界の強さの分布に及ぼす影響や、電氣的に一つの振動系をなす棒の長さと各方向に於ける輻射勢力との關係等を研究したのが主要な點である。電波に對して金屬棒は良好な反射器所謂"wave reflector" になり得る事は、餘りによく知らもた事實でいふまでもない事である。然しこれと全く相反した作用即ち"wave director"としての棒の重要な働きについては、多く知られてゐない。從つてこの點を理論及び實驗より特に明らかにする事がまた主なる目的である。
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