画像電子学会誌
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論文
三次元幾何モデルを用いたエネルギー最小化原理に基づく自動形状抽出
藤原 俊朗土井 章男松田 浩一亀田 昌志
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2003 年 32 巻 3 号 p. 224-231

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抄録
筆者らは,脳外科手術シミュレーションに必要とされる脳腫瘍モデル構築のために,三次元画像データ(以下,ボリュームデータ)から曲面をもった形状抽出が可能である3D Active Sphereを提案する.本手法は,エネルギー最小化原理に基づき,内部格子点をもった球形状をボリュームデータ内の対象領域に適合させ形状抽出を行う.モデル構築のために,脳腫瘍領域の分布に近い球形状を用いることで,六面体形状である3D Active Gridでは困難であった形状抽出を可能にし,かつ抽出に必要とされる時間も軽減した.また,球以外の形をもった形状の構築を行うことで,構築された形状の精度が抽出に用いられた形状に依存することを示した.
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© 2003 一般社団法人 画像電子学会
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