画像電子学会誌
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32 巻, 3 号
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論文
  • 藤原 俊朗, 土井 章男, 松田 浩一, 亀田 昌志
    原稿種別: 論文
    専門分野: エレクトロニクス
    2003 年 32 巻 3 号 p. 224-231
    発行日: 2003年
    公開日: 2004/02/29
    ジャーナル フリー
    筆者らは,脳外科手術シミュレーションに必要とされる脳腫瘍モデル構築のために,三次元画像データ(以下,ボリュームデータ)から曲面をもった形状抽出が可能である3D Active Sphereを提案する.本手法は,エネルギー最小化原理に基づき,内部格子点をもった球形状をボリュームデータ内の対象領域に適合させ形状抽出を行う.モデル構築のために,脳腫瘍領域の分布に近い球形状を用いることで,六面体形状である3D Active Gridでは困難であった形状抽出を可能にし,かつ抽出に必要とされる時間も軽減した.また,球以外の形をもった形状の構築を行うことで,構築された形状の精度が抽出に用いられた形状に依存することを示した.
  • 中田 崇行, 包 躍, 赤坂 英彦
    原稿種別: 論文
    専門分野: エレクトロニクス
    2003 年 32 巻 3 号 p. 232-238
    発行日: 2003年
    公開日: 2004/02/29
    ジャーナル フリー
    画像から任意の図形を弱中心射影変換に不変な形で検出する問題は,画像認識において基本的で重要な研究課題である.この問題を解決するため,図形の輪郭情報を補完して抽出し,それらの接線情報の幾何学的関係から図形を検出する手法が既に報告されているが,接線の角度を利用するアルゴリズムでは,直線で構成されている図形を検出することは原理的に不可能である.そこで本論文では,輪郭部分の接線情報を利用しない新しい方法を提案する.この方法は対象画像から弱中心射影変換において不変な軸を抽出し,その軸から輪郭までの長さの比例割合を測ることにより弱中心射影パラメータを検出するため,曲線形状のみでなく,直線や,直線と曲線が混在する図形にも適用可能である.提案手法を用いて実験を行い,その有効性を示した.
  • 嶋野 法之
    原稿種別: 論文
    専門分野: エレクトロニクス
    2003 年 32 巻 3 号 p. 239-246
    発行日: 2003年
    公開日: 2004/02/29
    ジャーナル フリー
    カラー画像取得時の入力装置や光源に依存しないで被写体の色を忠実に再現するために,画像データから被写体の測色情報や分光反射率情報を推定する方法が一般的に用いられている.このように,カラー画像入力装置は二つの側面を有している.本論文では,測色および分光情報取得を目的とするときの入力装置の簡潔な評価モデルを紹介し,この二つの評価モデルに基づく最適分光分布を比較する.分光情報取得を目的とするときの最適化は測色情報取得と比較すると,被写体の分光反射率や撮影光源などの撮影条件に依存しやすいことを明らかにする.
技術解説
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