遺伝的アルゴリズム(GA)を用いた特徴選択において,高い識別率と低い次元数の両方を実現させる方法について提案する.本手法では,最初に識別率を適応度とするGAによる探索を行い,その探索結果に基づいて次に識別率を保ったまま次元数の削減量を適応度とするGAによる探索を行う.後段の探索を高速化するために,次元数の削減量が理論的に最大となる,すべての特徴が選択されない状態を表す特別な染色体をGAの情報源として導入した.5種類の類似手書き漢字カテゴリー対を用いた識別実験において,提案法は全特徴を使用した場合に比べて識別率を向上させつつ特徴の次元数をオリジナルの6.2%に削減するという結果を得た.