抄録
学習サンプルのみならず未知サンプルに対しても識別率を大きく向上させる特徴選択の方法として,サポートベクトルマシンにおけるマージン最大化の考え方を導入した遺伝的アルゴリズムによる特徴選択を提案する.サポートベクトルマシンは未知サンプルに対しても高い識別率を得られる汎化能力の高い識別手法として知られており,その仕組みの核であるマージン最大化の考え方を導入することで未知サンプルに対して高い識別率を得られる特徴選択が実現することが期待できる.5組の手書き類似漢字対を対象とする実験を行い,提案法は予想通り学習サンプルだけではなく未知サンプルに対しても識別率を大きく向上させる結果が示された.