Journal of Inclusive Education
Online ISSN : 2189-9185
ISSN-L : 2189-9185
ACTIVITY REPORT
乳幼児を対象にしたカウントに関する教育実践
―CRAYON BOOKの数概念の観点に基づいて―
岡田 直美磯部 一恵太田 麻美子
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ジャーナル オープンアクセス

2021 年 10 巻 p. 70-80

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抄録

乳幼児期における数に関する経験は、好奇心、想像力、柔軟性、発明、粘り強さなどの性質を開発するのに役立つとされている。特に、数概念の構成要素の1つであるカウント(”Counting” 又は “one-to-one counting”)は、小学校入学前の経験で多くの子どもが持っているとされている。しかしながら、これまで日本で行われてきた数概念に関する実践研究において、ほとんどが3歳児以上を対象としており、0~2歳児を対象としている研究は少ない。そこで、本研究では2歳児を対象としてカウントに関する実践を行い、対象児に見られた数概念の変化を報告することを目的とする。 乳幼児期の概念形成を測るCRAYON BOOKの数概念の項目を参考に、2歳児を対象としてCRAYON BOOKの数概念の観点を取り入れたカウントに関する教育実践を行った。加えて、数概念に関しては、指導を行うときには何らかの働きかけによる認識が必要とされていることから、保育士の働きかけや日常的な環境構成なども含めてカウントを促す事を意識した教育実践を行った。

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© 2021 一般社団法人アジアヒューマンサービス学会
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