抄録
エンドユーザー情報検索システムが普及、拡大している今日、企業の研究開発部門におけるエンドユーザー情報検索は一般化している。本発表では、宇部興産(株)研究開発本部及びグループ企業全体でのエンドユーザー教育とその中で取り組んでいるPATOLIS-IVの導入教育について述べる。エンドユーザー向け日本特許情報検索システムとしてはNRIサイバーパテントをグループ企業内で広く普及させ、利用している。しかし、事業化レベルでの特許調査、他社との侵害回避のための調査では、PATOLIS-IVも併用する必要があり、グループ企業内の拠点箇所でPATOLIS-IV活用のための教育を実施した。教育にあたっては、エンドユーザーである、研究者、技術者、知的財産部員各自が目的に応じた使い分けができることを目的とし、そのための利用者マニュアルを独自に作成した。加えて、特許情報検索システムの機能、コマンド、料金等についての比較表も作成した。