抄録
エンドユーザー情報検索システムが普及、拡大している今日、企業の研究開発部門におけるエンドユーザー情報検索は一般化している。本発表では、宇部興産(株)研究開発本部及びグループ企業全体でのエンドユーザー教育とその中で取り組んでいるマーケット・リサーチの導入教育について述べる。研究開発本部においても、研究者に対するマーケット・リサーチ教育の必要性から、年に1回の(株)日本能率協会総合研究所 マーケティング・データ・バンク(MDB)のユーザー教育を開始し、普及活動に努めている。加えて、山口大学と宇部興産(株)の包括連携協定に基づく産学連携活動の一環として、山口大学大学院技術経営研究科(MOT専門職大学院)の教官による、マーケット・リサーチの出前講義も年1回のペースで導入している。教育にあたっては、エンドユーザーである、研究者、技術者、及び知的財産部員各自が目的に応じたマーケット・リサーチ活動の方法論、考え方を習得できることを目標にしている。