抄録
論文誌の電子ジャーナル化が浸透して久しく、各論文の読者へ与えるインパクトを電子ジャーナルへのアクセス数で見ることも可能となった。また、冊子の頃より各論文の被引用数がその論文のインパクトを測る1指標として使われており、昨今ではオープンアクセスにした論文の方が購読者にしか読めない論文より被引用数が高いかどうかで論争になっている。今回日本化学会の論文誌について、審査データベース、電子ジャーナルアクセスデータベース、被引用データベースのリレーションを組んで統合解析した結果では、審査分野や担当した編集委員が被引用数に与える影響が大きいことが分かった。