中国特許調査では、収録のタイムラグや収録データの欠落、翻訳の品質の問題に起因する検索漏れを補完するために、英語データベースと併せて中国語データベースを用いて検索する必要がある。
一方、日本の公報にタイプミス(誤植)があるように、中国の公報にもタイプミスが存在する。中国語のタイプミスが修正されずに機械的に英訳されて英語データベースに収録された場合には、その公報を英語キーワードでヒットさせることは非常に困難になる。検証した結果、タイプミスを含む中国公報の数は少数ではあるが、中国語異表記や正しい英語で検索しても拾えない公報が存在することが判った。
本稿では、中国語の入力方法とタイプミスとの関係を紹介し、中国公報におけるタイプミスの傾向と共にその対応策を示した。