主催: 独立行政法人 科学技術振興機構, 一般社団法人 情報科学技術協会
p. 49-54
従来の代表的な科学的貢献度指数として,h-index,g-index,A-index 及び R-index などが存在するが,これらの指数(インデックス)は,過去に公刊された論文数のみを評価対象にしているため,例えば,ビッグラボを主謀するような著名な科学者は,共同研究者も多く,結果としてインデックスの値も高くなる傾向がある.逆に,共同研究者を多く持たないような新進気鋭の若手研究者はインデックスの値は低くなってしまうという傾向がある.ゆえに,本研究では,もしある論文が,共同研究者等の論文を引用している場合は,その状況を筆者独自の手法を用いて分析及び計算し,その計算結果 をh-index から差し引くことによって上述の数の優位性を排除するあらたな科学的貢献度指数を考案した.