新商品提案を目指した知財情報分析を行う場合に、どのような手順で進めれば良いのか?特許分析ツールの使用経験や知財情報分析の経験の少ない我々が、研究会の活動を通して検討した基本的な情報収集・分析の手順に関して報告する。
分析対象を筆記具業界として、①業界俯瞰、②製品の特徴把握、③注力技術の把握、④新製品提案のためのコア技術分析、という手順で検討を進めた。①では、売上高や特許出願件数の推移を把握し、売上高が大きく、出願件数も多い2社を詳細検討対象とした。②では、ホームページ情報とテキストマイニングを利用して製品の特徴把握を行った。③では、特許情報分析から注力技術を把握し、②の情報と合わせて製品に紐付いた注力技術として把握することができた。④では、年平均被引用回数に着目し、コア技術の分析を行った。
今回の活動を通じて、失敗を繰り返しながらも経験を積むことで、基本的な知財情報分析プロセスを学ぶことができた。