医療
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鏡像型右胸心に伴う完全大血管転位症(I, L, L,)の1例
入山 正石原 茂樹山田 学安西 信行
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1979 年 33 巻 1 号 p. 60-63

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抄録
1才3ヵ月男子の鏡像型右胸心に伴つた完全大血管転位症(I, L, L)の1例を経験した. 生直後よりチアノーゼがあり, 次第に増強してきたため, 動静脈血のmlxingをよくして症状の改善をはかることを目的として, 体外循環下に心房中隔欠損作製術を施行した. 術後, チアノーゼおよび呼吸困難の改善をみ, 2週間後に退院したが, 術後4ヵ月目に呼吸器感染から心不全を生じて死亡した. 本症は正位の完全大血管転位症(S, D, D型)の鏡像であるが, 極めて希で手術例も少ないので報告する.
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© 一般社団法人国立医療学会
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