抄録
[目的] 本研究の目的は運動課題を考慮しないコアトレーニングが,一般体力測定項目の内,どの項目に効果を与えるのか明らかにすることとした.[対象と方法]運動習慣のない健常成人男女35名を対象とした.5種類の等尺性コアトレーニングを週2回,4週間(合計8回) 実施し,コアトレーニング介入前後の計測値を比較検討した.平均値の比較は,対応のあるt-検定を行い有意水準は0.05未満とした.[結果]男性で50m走,反復横跳び,10mタンデム歩行に有意な記録の向上が認められた.女性と男女合計では10mタンデム歩行のみ有意な記録の向上が認められた.[結語]課題となる種目の運動特性に応じた筋,収縮様式とトレーニングを合致させることで運動パフォーマンスに効果を与えることが示唆された.