抄録
[目的] 足趾機能トレーニングを立位と座位で行った場合の介入効果を比較することにより,姿勢の違いによる効果の特異性を明らかにすることを目的とした.[対象と方法] 下肢に整形外科的疾患や疼痛がない健常成人男性を各群20名に振り分け,週3回のトレーニングを4週間実施した.足趾把持筋力,FRT,最大一歩幅,立ち幅跳びを測定項目に選択した. [結果] 運動課題介入前後の比較は,足趾把持筋力,FRT,最大一歩幅で両群とも有意差が認められ,立ち幅跳びは立位トレーニング群のみ有意差が認められた.[結語]足趾機能トレーニングも姿勢によって特異性がある可能性が示唆された.