抄録
[目的] 有酸素運動は,エクササイズやフィットネスによく利用される.筋血管系に対して効果があることもよく知られている.本研究の目的は,有酸素運動の遅筋対する局所効果を,三次元(以下3-D)で明らかにすることである. [対象] オスのウィスター系ラット(6週齢)12匹を6匹ずつ無作為に,次の2群に分けた.①6~8週齢の間,自由飼育した群(以下Con群)②6~8週齢の間,有酸素運動を処方された群(以下Ex群). [方法] 両群の9週齢時のヒラメ筋を比較した.評価項目は,血管内皮増殖因子(以下VEGF)の表出量,筋コハク酸デヒドロゲナーゼ(以下SDH)活性,筋毛細血管直径および筋毛細血管容量とした.3-D観察は,共焦点レーザー顕微鏡を使用した. [結果]VEGFの表出量,SDH活性,筋毛細血管直径および筋毛細血管容量は,EX群のほうが大きかった. [結語] 本実験は,有酸素運動のラット遅筋に対する効果として,筋代謝の改善がみられることを3-D筋毛細血管解析を交えて明確に示した.