科学・技術研究
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技術報告
高分子分散型液晶複合膜作製に用いる重合開始剤の光学的性質への影響
那谷 雅則馬場 潤一甲斐 奈月中川 翔吾氏家 誠司
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 13 巻 2 号 p. 199-202

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抄録
高分子分散型液晶複合膜(PDLC:polymer dispersed liquid crystal)は建材用および車載用の窓(スマートウィンドウ、調光液晶デバイスなどと呼称)として実用化されており、より高機能化に向けた検討が行われている。このPDLCは多くの場合、光重合による相分離法を用いて作製される。光重合に用いる重合開始剤の種類および添加量がヘーズ(Haze)値および電場応答性に及ぼす影響について調べた。重合開始剤として、アルキルフェノン系の1-ヒドロキシシクロヘキシル-フェニル ケトン(I-1)と2種類のアシルホスフィンオキサイド系化合物(ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィン オキサイド(I-2)、2,4,6-トリメチルベンゾイル-ジフェニルホスフィン オキサイド(I-3))を用いた。重合開始剤の違いおよび添加量は、初期状態および電場応答時のHaze値に強く影響した。I-3を用いたときに初期状態のHaze値を上昇させた。このI-3に多官能性チオール系架橋剤を併用することで、初期状態のHaze値を少し上昇させ、電場応答時のHaze値およびしきい値電圧を降下させた。
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