日本画像学会誌
Online ISSN : 1880-4675
Print ISSN : 1344-4425
ISSN-L : 1344-4425
依頼解説
ゴム·プラスチック材料の劣化解析法
仲山 和海
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 56 巻 1 号 p. 42-50

詳細
抄録

ゴム,プラスチック,繊維などの高分子材料は金属材料と無機材料にはない特徴を有するために,今日の工業製品にとってなくてはならない材料であるが,最大の欠点は劣化による影響を受けやすいことである.劣化が生じるとたとえ小さな部品であっても,製品としての機能を維持できなくなり,トラブルのもとになる.的確なトラブル対策を講じるためには,劣化原因を化学分析によって特定化する必要があるが,劣化現象は不均一で複雑であるため,容易なことではない.その解析のためには,使用履歴や環境に関する情報,高分子材料の特徴 (特に弱点) と分析に関する知識,高度な分析機器と分析技術が必要となる.高分子材料の劣化因子と各種分析法について解説する.

著者関連情報
© 2017 一般社団法人 日本画像学会
前の記事 次の記事
feedback
Top