日本画像学会誌
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Imaging Today
ビスナフチルキノン誘導体を用いた正帯電感光体の転写メモリ改良
岡田 英樹宮本 栄一水田 泰史横山 正明
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2021 年 60 巻 2 号 p. 140-148

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抄録

新規なビスナフチルキノン化合物 (BNQ) を正帯電単層有機感光体 (organic photoconducttor, OPC) 用の電子輸送化合物として設計した.この化合物はジフェノキノン誘導体のπ共役面が拡張され,フタロシアニン顔料に対して適した電子受容性と高い電子輸送性能を有し,ポリカーボネート樹脂との相溶性も高いものであった.そのため単層感光体の電子輸送材料への適応を検討した.反転現像の正帯電プロセスでは,転写プロセス中に負電荷が感光体に印加され,電子輸送材料の電子輸送性能が低い場合,負電荷が膜内に残存し,メモリ現象の画像不具合を引き起こす.この問題の解決に,BNQを用いることによってメモリ電位を低減できることを確認し,従来の電子輸送材料と比較して実用上有効に機能することを確認した.

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© 2021 一般社団法人 日本画像学会
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