2025 年 64 巻 1 号 p. 16-22
インクジェットプリンターは,写真品質の画像出力を実現した2000年代以降,技術の進化が続いている.特にインクジェットヘッドの改良により,液滴の微小化と高生産性が両立され,大型高速の産業用プリンターの基盤が確立した.また,ヘッドの大型化やインク循環型構造,高粘度インクの使用などの技術革新により,商業印刷やテキスタイル,パッケージ分野でのデジタル印刷化が進展している.さらに,インクジェットプリンターは社会環境の変化への対応が求められ,UV(ultraviolet)硬化インクやハイブリッド印刷システムの開発が進められている.これらの技術は,エレクトロニクスや3Dプリンティングなどの新分野にも応用され,インクジェット技術の可能性を広げている.