国際生命情報科学会誌
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第2回生命情報科学シンポジウム
動物培養細胞に対するヒトの非接触作用効果検出実験系の検討
山内 正剛斎藤 俊行山本 幹雄平澤 雅彦
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1996 年 14 巻 2 号 p. 266-277

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抄録
様々な疾患の患者に対して非接触作用効果を及ぼし、疾患を治癒または治療を補助する能力を有するとされる技術者の存在は古くから議論されているが、その実態は未だに全く不明であり、その存在を疑問視する研究者が多い。われわれは治癒目的に使用可能な非接触作用効果が実在すると仮定すると、薬剤や電離放射線の処理により人為的に傷害を導入したヒト培養細胞のコロニー形成率に及ぼす影響を定量的に調べることにより、非接触作用効果を検出できる実験系の開発が可能であると考えた。予備実験の結果、細胞致死作用を及ぼす薬剤として知られるG418処理による傷害からの回復には非接触作用による細胞増殖回復効果は検出できなかったが、X線照射により放射線障害を導入した細胞において非接触作用の効果による可能性が示唆される細胞増殖回復効果がわずかながら検出された。
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© 1996 国際生命情報科学会
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