1997 年 15 巻 1 号 p. 227-234
この報告では矩形パルス応答電流法と発汗、血流量測定法の同時連続測定により、矩形パルス応答電流法の四つの電気的ファクター(BP, AP, TC, IQ)中BP, APは自律神経機能測定のパラメータとして有用であり、BPは末梢血流量と、APは発汗と強い相関があることを明らかにする(実験一)。さらに、この矩形パルス応答電流法を用いて非接触施術効果を測定し、被験者が施術を認識している(暗示的)状態及び非認識の(非暗示)状態での非接触施術時のBP, APの変化を比較検討し、APは心理的変化の指標となり、BPは非接触施術効果の指標となることを統計学的に明らかにする(実験二)。