国際生命情報科学会誌
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第7回生命情報科学シンポジウム
外気治療時における内分泌の変化
樋口 雄三小谷 泰則樋口 博信峯岸 由紀子百瀬 真一郎
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1999 年 17 巻 1 号 p. 83-89

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抄録
我が国においても外気治療が広く行われているが、その効果については評価が定まっていない。高いレベルの3名の気功師を用い、40分間の治療の前後における静脈血中のコルチゾール、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン、β-エンドルフィンなどの変動を測定し、気功師と患者との対応関係、気功師による相違などについて検討した。自らの内気を使用するタイプの気功師Aにおいては、外気治療後すべての項目で増加し、その患者においては、すべての項目で減少した。内気を使用しないタイプの気功師B、Cにおいては、ほとんどの項目で減少し、その対応する患者も減少した。外気治療により患者はストレスが緩解し、交感神経活動水準も低下していることが考えられ、内分泌に何らかの影響を与えている可能性が示唆された。
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© 1999 国際生命情報科学会
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