国際生命情報科学会誌
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第13回生命情報科学シンポジウム
気功感受性の違いによる脳活動の変化 : 気功感受者における前帯状回のdeactivationについて(会長報告)(Without Peer Review)(第13回生命情報科学シンポジウム)
上田 至宏林 功栄黒岩 共一中井 則子三好 直輝樫葉 均町 好雄田辺 弘樹
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2002 年 20 巻 1 号 p. 99-105

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抄録
気功易感受者と非感受者の右手労宮に対して気功を実施し、その際の脳活動の変化を機能的磁気共鳴画像法(f MRI)を用いて検討した。 気功は脳のリラクゼーションに良いとされることから、今回は脳活動の亢進(activation)と活動の低下(deactivation)の両方に注目し、比較検討を行った。気功易感受者では、左1次体性感覚野と右視覚野にactivationの部位が、右1次運動野と前帯状回にdeactivationの部位が観察された。一方、気功非感受看では、それら同部位での活動はほとんど観察されなかった。気功時の脳活動の程度は被験者の感受性により左右され、特に気功感受時には前帯状回に強いdeactivationが発生するものと推測された。
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© 2002 国際生命情報科学会
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