国際生命情報科学会誌
Online ISSN : 2424-0761
Print ISSN : 1341-9226
ISSN-L : 1341-9226
第15回生命情報科学シンポジウム
イメージ想起による脳波・脈波変化とカオス解析(<特集>第15回生命情報科学シンポジウム)
奥 健夫渡邉 映理広崎 真弓福田 早苗白川 太郎
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 21 巻 1 号 p. 251-262

詳細
抄録
本研究では、印堂、壇中、丹田に太陽光が入射し身体を満たすイメージを被験者に想起させた際の、脳波及び脈波の変化を測定し、カオス解析によりイメージ想起の効果を調べることを目的とした。実験の結果、イメージ想起時に脳波徐波化が観察され、被験者によっては、θ波やα1波が著しく増加し、脈周期の減少及び脈強度の増大が見られた。カオス解析の結果、イメージ想起時に脳波のリアプノフ指数及びエントロピーが増大し、脈波のリアプノフ指数が減少した。これらの結果は、イメージ想起時にニューロン活動に基づくニューロカオス現象が生じ、副交感神経の活性化につながることを示唆していると考えられる。
著者関連情報
© 2003 国際生命情報科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top