国際生命情報科学会誌
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第20回生命情報科学シンポジウム
催眠状態における生理への効果
町 好雄劉 超
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2005 年 23 巻 2 号 p. 314-319

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抄録
催眠の歴史は長く、現象の面では不思議な現象が起きることは知られているが生理における変化についてはまだ良く分かっていない。当研究室では催眠術師井手無動師のご協力をいただき、女性被験者Tに催眠をかけて、被験者の生理の測定を測定することで、催眠が生理にどのような作用を及ぼすことができるかを明らかにするためのものである。その結果、催眠を受けると目では分からない呼吸が平常値から変化をすることがわかり、その結果、血流の増加する場合、減少する場合もあることがわかった。心拍数の増加にも関係することがわかった。これらのことは自律神経系に作用することを示している。また脳波の測定結果から、催眠に入ると脳活動が大きく低下することを示すことができた。ただ、その中でも特にβ1波の活動が低くなっている時に、いやなたばこの煙りがきているといわれて強く脳波が反応していることがわかった。すなわち、脳活動を単に低下させるだけではなく活発にすることも可能であることがわかった。
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© 2005 国際生命情報科学会
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