国際生命情報科学会誌
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研究発表
周期的点滅光が心拍変動および良導絡皮膚電気反応に与える影響
(研究発表,第25回生命情報科学シンポジウム)
青木 孝志足達 義則北出 利勝鈴木 昭二
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2008 年 26 巻 1 号 p. 89-98

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抄録
20Hz周期的点滅光の刺激が心拍変動および良導絡の皮膚電気反応に与える影響を調査した。ここで良導絡とは皮膚電気反応の観点から定義された経絡である。被験者は22-23歳の健康な男子であったが、この刺激で気分が悪くなる被験者はいなかった。心拍数に有意な変化は見られなかった。また、心拍変動のパワースペクトルのlow frequency成分LFおよびhigh frequency成分HFにも変化は見られなかった。しかし、LE/HFは刺激中および刺激後の4分間有意に減少した。従って、本刺激により交感神経の活動の抑制が起こることを示唆している。また本刺激により良導絡の皮膚電気抵抗は刺激中および刺激後に増加したが、これも交感神経活動の抑制が起こることを示唆している。LE/HFおよび皮膚電気抵抗の変化は、それぞれ、刺激後4分および8分間刺激効果が持続することを示した。
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© 2008 国際生命情報科学会
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