国際生命情報科学会誌
Online ISSN : 2424-0761
Print ISSN : 1341-9226
ISSN-L : 1341-9226
ミニ・シンポジウム 身体に働きかけると、脳が活性化する:セロトニン神経の役割
フラダンスの身体・心理両面における効果
(身体に働きかけると、脳が活性化する:セロトニン神経の役割,ミニ・シンポジウム,第33回生命情報科学シンポジウム)
原 久美子有田 秀穂
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 30 巻 1 号 p. 115-

詳細
抄録

フラダンス(正式にはフラhula )はハワイの伝統舞踊であるが、日本においても非常に愛好者多い人気のカルチャーである。 当院では、特別な用具を必要とせず屋内で行えるフラを、中高齢者の運動プログラムの一つとして取り入れ、その身体面、心理面の両面に対する効果を検証したので報告する。 対象は平均年齢55歳の女性33名で、院内のスタジオで週2~4時間のレッスンを2年間継続した。参加前と比較して2年後、体力測定においては有意に下肢の筋力増強効果を認めた。また、メディカルチェックの結果から、生活習慣病予防効果も期待できることが示唆された。心理面においては、1時間のレッスンの前後に行った気分プロフィール検査(POMS)において、緊張、抑うつ、怒り、疲労、混乱の各スケールがレッスン後に有意に下がり、活気の尺度が有意に上がった。このPOMSの結果にみられたフラの心理効果の少なくとも一部は、セロトニン神経活性化効果によるものと考えている。

著者関連情報
© 2012 国際生命情報科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top