抄録
2011年3月に起きた福島第一原子力発電所の過酷な事故によって大量の放射性物質が、野に山にまた市街地域に降り積もった。これら放射性物質は、除染しないかぎり、最終的には川に流れ出ると考えられる。 われわれは阿武隈川水系の流域に沿って川の水、土壌、堆積物などの試料の放射能測定を行った。
また、阿武隈川流域にあって、多くの支流が阿武隈川に合流しているA市では300数十箇所で土壌の汚染調査が実施されている。また、2年に渡って同じ場所での空間線量調査が行われた。これらの結果から見えてきたものは何か?
さらにまた、いまだ福島市街地域に残る手付かずの自然について、福島小鳥の森の空間線量をGPSと連動させて詳細に測定した。そこでの野生生物への影響などを報告します。