英国(ブリテン)におけるダイバーシティは以前とは異なっている。およそ30年にわたって政府の理念や社会サービスの実践、公的認識は、移民と多文化主義的ダイバーシティの特定の理解によって枠づけされてきた。つまり英国の移民とエスニックマイノリティ人口は、もともとイギリス連邦あるいは過去に植民地であった領域出身の市民からなるアフリカン・カリビアンや南アジア系の大きく、よく組織化されたコミュニティによって特徴づけられてきた。政策の枠組みや公的な理解──そして確かに、社会科学の多くの分野──は、最近出現した人口学的かつ社会的なパターンを捉えてこなかった。英国は今日、「スーパーダイバーシティ」、すなわちこの国がこれまで経験してきたいかなることをも超えた複雑性の水準や種類を強調することを意図したひとつの概念によって特徴づけることができる。このような状況は、過去10年の間に到着した、新しく、小さく、分散され、複数のルーツがあり、トランスナショナルに連結され、社会経済的に差異化され、法的に階層化された移民の増加する人口のなかでの諸変数の動的な相互交錯によって区別される。ここで概説される、スーパーダイバーシティの新しいパターンは、政策と研究の両方にとって顕著な問題を提起している。