ボランティア学研究
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沖縄発SDGs
小型焼却炉チリメーサーによる地球環境改善への取組
福富 健仁
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ジャーナル オープンアクセス

2021 年 21 巻 p. 27-31

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抄録

 海洋プラスチックごみ問題だけでなく、コロナウイルスなどの感染性医療廃棄物による二次感染、中国の廃棄物輸入規制による廃棄物の問題などごみ問題は多く存在している。トマス技術研究所は小型焼却炉チリメーサーにより現代のごみ問題の解決、そして今後さらに深刻化するごみ問題解決を使命とする企業である。トマス技術研究所の使命は「技術を通した環境改善による社会貢献」である。使命感を持って仕事にあたること(=Beruf(べルーフ)を持つこと:以下ベルーフ)が大切であると考える。これが結果として、沖縄発国際協力、SDGsに繋がると考える。トマス技術研究所は、SDGs17項目の8、9、11、13の4項目に該当する企業である。また、G20大阪サミットで政府広報展示スペースにて、JICA採択企業のべストプラクティスとして、インドネシアの病院に小型焼却炉チリメーサー設置が紹介された。沖縄の離島自治体にはチリメーサーが導入されており、多くが漂着ごみ焼却に使用されている。市町村保有のチリメーサーで焼却できるため、ビーチクリーン活動を促進させている。海外でも、チリメーサーが離島や発展途上国でのごみ問題を解決すると認知され、チリメーサーを使用しごみ問題の解決を図ろうとする国が増え始めた。チリメーサーによる環境改善取組で、国民、国の意識を変える事ができると考える。今後、チリメーサーが環境問題やごみ問題解決に役立ち、環境問題解決のためのボランティア活動の推進へと繋がるように、地球環境や命に優しい製品の開発、そしてベルーフを持ち日々の業務に励み続けたい。

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2021 国際ボランティア学会
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