抄録
ゴルフ番組ではショットに対する視聴者の関心が高く,弾道の描画や測定データを根拠としたショットの解説が求められていた.本システムでは 3Dドップラーレーダを用いてショット時のクラブヘッドやボールの動きを解析し,ショットデータの表示と実空間上にマッチした飛球線のリアルタイム描画を行うシステムを開発した.高精度なカメラキャリブレーションと組合せることによって,任意のカメラ映像に飛球線を描画させることを可能にしただけでなく,選手間や選手自身のデータ比較により,映像だけでは見えてこなかったショットの差,攻め方の違いを視覚的にわかりやすく表現することを実現した.