映像情報メディア学会誌
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技術振興賞 進歩開発賞(研究開発部門)受賞
ハイブリッドセンサを用いたハンディカメラによるバーチャルスタジオの開発と実用化
加藤 大一郎武藤 一利三ッ峰 秀樹
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2018 年 72 巻 1 号 p. J13-J22

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抄録

バーチャルスタジオは,多彩な映像表現が可能なことから放送局でのニーズは高まる一方である.バーチャルスタジオでは,実写とCGをリアルタイムに合成するため,カメラがどのように動いて撮影をしているかのデータが必要となる.このデータは,車輪付き三脚にセンサが多数取付けられた特殊な機材を用いて取得するのが一般的な方法であるが,通常番組では多用されるハンディカメラが使用できない,システムが複雑で高価であるなどの課題があった.そこで,カメラ本体に装着することでデータを計測する自立型のセンサ(ハイブリッドセンサ)を新たに開発した.カメラの姿勢角をMEMSで計測し,位置を画像処理技術とレーザセンサを用いて計測する新しいコンセプトのセンサである.ハンディカメラの運用を可能とし,簡易なシステム構成でバーチャルスタジオを構築できるため,コストパフォーマンスにも優れている.ハイブリッドセンサは,これまでさまざまな番組に活用され,新しい映像表現で放送に貢献している.

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© 2018 一般社団法人 映像情報メディア学会
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