広色域ディスプレイの実現を目指し,高色純度な発光が得られる量子ドットを用いた発光素子を開発した.硫化銀インジウムなどに代表される多元系半導体からなる量子ドット材料の高色純度化と発光波長制御に取り組み,バンド端遷移による高色純度の発光を示す量子ドット材料を得た.合成した各色の多元系半導体量子ドットを使った量子ドットEL(Electroluminescence)素子を試作し,その発光特性を評価・分析することで,色鮮やかなEL発光を実現するための素子構造など条件を見いだした.各色共通の素子構造で色純度の高いEL発光を実現できたことで,多元系半導体量子ドットによるEL発光素子が広色域ディスプレイに有望であることが示された.