抄録
分散シフトファイバとEDFAからなる光ファイバリンクにガウシアンパルスを入射したときに, パラメータ(入射ピークパワー, パルス幅, 波長分散)の適切な選択によって-種のソリトンパルスが形成され長距離伝搬が可能であることを示す.また, その現象を現実のシステムに近い形で検証するために伝送路の波長分散が変動している場合について伝送距離評価を行った.このとき, ファイバリンクを構成する分散シフトファイバの零分散波長の変動が5nm程度であれば, 3,000km以上のガウシアンパルスによる長距離伝送が達成されることを確認した.