抄録
本論文では, 感性の主因子を用いた多種のメディアデータの関連付けについて検討する.SD法を用いて画像, 自然音, 音楽クリップ, ビデオクリップに対する感性の主因子を求めたところ, 画像に対しては, 「評価性」, 「力量性」, 「活動性」, 「明快性」, 「堅鋭性」という5つの因子が求まり, 自然音, 音楽クリップに対しては, 「評価性」, 「力量性」, 「明快性」, 「堅鋭性」という4つの因子が求まった.また, ビデオクリップに対しては, 「力量性」, 「明快性」, 「活動性」, 「堅鋭性」, 「自然性」という5つの因子が求まった.これらの因子は互いに類似したものであり, 異種のメディアデータの関連付けに利用できると考えられる.