映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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セッションID: IDY2001-30
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スピノーダル分解を利用した反射型LCD用前方散乱フィルムの開発
武本 博之西田 善行高橋 啓司川上 徹宮下 哲哉内田 龍男
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抄録

反射型LCDにおける従来の前方散乱フィルムは、その散乱特性に起因してパネルの明るさと明るさの均一性を両立することが難しい。我々はこれを改善するため、スピノーダル分解による相分離構造(スピノーダル分解構造)の適用を試みた。反射板上での散乱シミュレーションにより、フラットな散乱特性を得るためのパラメータ条件を導出した。携帯電話用パネルを想定した時、フラットな散乱特性に起因して1割程度明るさを改善できることが示唆された。また、設計通りのスピノーダル分解構造フィルムが実際に得られることを明らかにした。

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© 2001 一般社団法人 映像情報メディア学会
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