抄録
近年, ネット接続方法としてモバイルアクセスが普及してきており, オフィス等, 屋内での電磁障害が問題となっている.屋内での使用が想定される無線通信としては携帯電話, PHS, IMT-2000, 中速無線LAN, Bluetoothなどが挙げられ, いずれも準マイクロ波帯(1GHz〜3GHz)を使用していることからこの周波数帯域における内装用に適した薄型の電波吸収体が必要になってきている.そこで本研究では燒結フェライトを用いた電波吸収体としてウェッジ型フェライト電波吸収体をFDTD法により解析し, 準マイクロ波帯において反射波を-20dB以下に低減できた結果を報告する.