抄録
宇宙開発事業団NASDAでは1998年度より毎年宇宙太陽発電システム(SSPS)検討委員会を実施し、今年で4年目となる。SSPSは宇宙空間で数百万kWの電力を太陽電池により発生させ、マイクロ波を用いて地上まで無線電力伝送する超巨大宇宙システムである。マイクロ波無線電力伝送がキーテクノロジーとなるが、5.8GHzマイクロ波を用いた送電アンテナの直径は最大2.6km、送電距離36, 000km(静止衛星軌道)、受電サイトレクテナの直径は最小で2kmと、宇宙用、地上用全てを考えてもこれまでに製作されたどんなアンテナよりも巨大である。しかもアクティブフェイズドアレイでなければならない。SSPS用アンテナの現状と研究課題について述べる。