抄録
本研究では, 離散コサイン変換(DCT)係数の分布を近似する新たな確率密度関数を提案する.提案する関数はLamとGoodmanの手法を基礎としており, DCT係数の分散を1つの確率変数と考えたものである.Lam等の手法はDCT係数の分散が指数分布, 若しくは片側正規分布に従うと仮定しているのに対し, ガンマ分布を採用した点が異なる.低周波成分のDCT係数に対し, Kolmogorov-Smirnov (KS)統計量を測定した結果, 提案した関数はラプラス分布, 正規分布に比べ近似度が高く, 一般型ガウス分布に比べ, 多少劣るとの結論を得た.