わが国では, 2003年の地上デジタル放送(ISDB-T)の開始に向けて, 現在, 置局計画がすすめられている.一方, 隣国の韓国では, 地上デジタル放送にATSC(Advanced Television System Committee)方式の採用が予定されているので, ISDB-T信号との相互の干渉特性を実験により求めた.本報告では, ATSC信号からISDB-T信号への干渉実験結果と, マルチパスなどの厳しい受信環境下における受信性能実験の結果を示す.干渉実験の結果, 所要DU比は同一チャンネル干渉の場合, ISDB-T同士の干渉と同程度, 上下隣接チャンネルからの干渉の場合, ISDB-T同士の干渉と比べ数dB異なるものの, -20dB以下であることがわかった.また, 受信性能実験の結果, DU比が小さい厳しい受信条件において, ISDB-Tの方がATSCよりも妨害に強いという結果を得た.
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