都市における夜間景観について,景観照明の果す役割は"夜間都市景観の演出"から"快適な光環境の創造"へと、より文化度の高いものになりつつある。本研究では北陸における地方都市の代表例として,金沢市を取り上げ,景観照明がイメージ評価に及ぼす影響やイメージ評価の因子構造の解明を試みた。実験方法は計量心理学的手法としてSD法を用い,視覚工学的に配慮しつつ定量化を試みた。データに基づき因子分析した結果,景観照明のイメージ評価構造は3因子(活動性・顕在性・評価性)によって構成されていることが判明した。また,それらの3因子に照らし,「夜景」は「昼景」と比較して評価が高く,景観照明は"都市のイメージ評価の向上"や"街の活性化"に有効であることが定量的に解明された。