抄録
保護層材料を改良することはカラーac-PDPの発光効率を向上させる有効な方法である。イオン衝撃による二次電子放出比(γ_1)の測定は保護層材料を評価する上で不可欠である。本研究では(γ_1)測定を自動化することで精度・再現性を向上させた。信頼性の高くなった装置に用いて、焼結法によって作成した蒸着源を用いた真空蒸着膜の(γ_1)を測定した。この結果(γ_1)がイオン照射時間によって大きく変化することを確認した。また、MgO焼結体による真空蒸着膜はMgO結晶を蒸着源に用いたものと同等以上の(γ_1)を持つことを明らかにした。