抄録
我々は失明に至った患者の網膜組織を電気刺激して視覚を再生させる人工視覚デバイスの開発を目指している.本研究では受光・刺激の他に演算機能を加えた人工視覚デバイスのプラットフォームを提案する.提案する人工視覚プラットフォームはデバイス内の演算回路において信号処理を行うことで入射光をより視覚再生に適した刺激電流に変換して出力することができる.本論文では,提案する人工視覚プラットフォームの機能について述べる.また,0.35-μm標準CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)プロセスを用いて人工視覚プラットフォームの基幹ブロックとPFM(Pulse Frequency Modulation)フォトセンサを試作して,素子の特性評価を行った.