抄録
L-bandにおいて通信用半導体レーザ光源をITU-T周波数グリッド上へ光周波数安定化し,それを種光源としてマルチ光周波数キャリア光の発生を行なったので報告する.光源の安定化とITU-T周波数グリッド上への配置を同時に実現するために変調サイドバンド方式を提案し,第2高調波サイドバンドによってアラン分散10^<-8>以下を達成した.安定化には1560-1595nm帯域に遷移吸収線をもつ^<12>C^<16>Oガスセルを採用しており,遷移吸収線周波数とITU-T周波数グリッドとの離調量は12.16GHzであった.本安定化光源を種光源として25GHz間隔33マルチ光周波数キャリアの生成結果も示した.