抄録
近年,ユビキタス社会の実現に向けての環境整備の需要が高まってきており,その流れは移動中の列車内という環境においても例外ではない.一方で,通信速度という点において,現在の列車通信を取り巻く環境はまだ十分とは言えず,ユーザの多様なニーズを満たすには至っていない.本稿では,列車内という環境において十分な通信速度を実現する新たな方式として,移動体追尾技術を用いた光無線列車通信システムを提案し,事前実験に基づいたシステム設計,さらに設計した装置を用いた実地実験を行った.実地実験の結果より,本提案システムを用いることで十分な通信速度での双方向通信の実現を実証し,提案システムの有用性について実験的に示した.