主催: 放送技術
会議名: 放送技術
開催日: 2017/02/23 - 2017/02/24
動画像符号化では輝度色差 4:2:0方式が使われている。しかし、γ補正と色差サブサンプリングにより、高彩度部分で輝度の解像度が低下する。この問題は、非線形性(γ)が強い HDR映像で顕著になる。これに対し、空間解像度の低下が無い動画像形式としてフレーム(フィールド)シーケンシャル方式がある。しかし、R,G,B画像への変換で必要となる異色間動き推定は、高彩度部分で困難だった。この問題を解決し、画質バランスを合理的にするため、各フレームに白色成分を加える淡色化フレームシーケンシャル方式を提案した。本報告では、欠損色のフレーム間補間とその動き推定について検討し、時間軸での双方向適応補間を提案する。さらに、フレーム内色間予測処理として、既存色との差分に対するフィルタリングについて検討する。最後に、処理実験により提案手法がオクルージョン部分で有効であることが確認された。