抄録
スーパーハイビジョン( 4K・8K)の映像素材を無線伝送する 2.3 GHz帯移動中継用 FPUの研究開発を進めている.装置化に向けて試作した FPUの伝送特性を評価するために,実際の移動伝搬環境に基づいた電波伝搬モデルが必要となる.筆者らは, 2.3GHz帯の試験局電波を用いた伝搬実験を実施し,受信した試験局電波のパイロット信号の伝搬路応答を解析して,遅延プロファイルから電波伝搬モデルを作成する手法を提案した.今回,提案したモデル化手法に基づき,市街地および郊外部の電波伝搬モデルを作成したので結果を報告する.