主催: メディア工学
会議名: メディア工学
開催日: 2017/02/18
近年,屋内に設置されたカメラ画像を用いた見守りや防犯,購買行動の理解を行うシステムが求められている.画像情報を用いた人物検出は,人物の見え方の特徴をあらかじめ用意し,その類似度に応じて詳細な位置の特定が可能である.しかし,カメラ設置位置と人物位置の関係により人物の見え方に変化が生じることや,部分的な遮蔽が生じ,位置によっては人物の検出が不安定になったり,全く検出できないケースも発生してしまう.そこで我々は,広視野ステレオカメラを用いた遮蔽に頑健な人物追跡手法を提案する.本手法では,カメラ設置位置と人物位置の射影関係を再現する3次元の人物円筒モデルを特徴量として用いる. さらに設置位置の異なるカメラでそれぞれ得られた人物領域を統合することで遮蔽に頑健な人物特徴量を実現し,継続的な人物追跡を行う.