会計プログレス
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利益情報と株式リターンの分散分解分析
吉田 和生
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2005 年 2005 巻 6 号 p. 59-70

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抄録
 本稿では,Vuolteenaho(2002)モデルに基づき,発生項目やキャッシュフローが株式リターンにどのような影響を与えているか,その反応度について分析した。VARを使用した分散分解分析の結果,わが国の株式リターンの変動に影響を与えている主要な情報はキャッシュフロー情報であることが示された。また,1990年代に入り発生項目の反応度は減少しているが,将来キャッシュフローとの関係から,非裁量に比べて裁量的発生項目の反応度は相対的に増加している。
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© 2005 日本会計研究学会
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